ヒューマンファクタ
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 4.やり間違えた

○○間違いと言う言葉が多くあるように人がおこなったことの間違いはヒューマンエラーの代表的なものです。意識せずに起こしてしまう間違いなので皆さんが経験していることでしょう。
やり間違いのヒューマンエラーが発生するきっかけはたくさんあります。人が情報を入手し、一時記憶し、判断し、以前の記憶と照合し、何を行うか決め、操作に至る下図のような過程でそれぞれ間違いが起こる可能性があります。
操作に至る過程
  1. 見間違える、聞き間違えるなど入力の間違いがあります。見聞きした入力を取り違える間違いもあります。
  2. 入力できた情報の覚え間違い、忘れがあります。人の記憶力は数字7桁±2桁までといわれます。
  3. 経験不足による判断不足があり、ベテランの慣れから来る判断間違い(思い込み、照合不足)もあります。
  4. 決心に時間をかけ過ぎて遅れてもやり間違いになります。
  5. 操作時の選択間違い、力の方向間違い、力の大きさ間違いなどがあります。
やり間違いは、目的とすることと結果が違いますので比較的容易にエラーを検出できます。もちろんフィードバックがある場合ですが。すなわち実行したことへの思い込みがある場合は自分では検出できないでしょう。  やり間違いは「スリップ」と「ミステーク」にさらに区分けすることもあります。