ヒューマンファクタ
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ヒューマンファクタ

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 3.ヒューマンエラーの定義

自動化された機械にも、人間にもエラーが起きることを説明しました。ではヒューマンエラーとは何でしょうか。
代表的なヒューマンエラーの定義は、
達成しようとした目標から意図せずに逸脱することになった期待に反した人間の行動
です。
この定義では良く分からないので、本資料では現場向きに
「すべきことが決まっている」ときに、
「するべきことをしない」あるいは
「すべきでないことをする」
と後付的にいうこと。
ということにします。
これを簡単に「行動した」/「行動しなかった」の2択とします。分析をするときにもう一つの視点はその時に「意識的であったか」あるいは「特に意識をしていなかった」かの2択です。それを示したのが下図です。
「意識的であったか」あるいは「特に意識をしていなかった」かの2択

無意識のうちにやらなかった事は「ぬけ」といわれますし、意識的にやらなかった事は「手抜き」といわれます。特に意識することなく(無意識のうちに)実行したが失敗した事は「やり間違い」といわれますし、意識的にやってはいけない事をやってしまったのは「余計な行為」と言われます。この4つが大きな分類です。このうち、右半分は意識的に「やってはいけないことをした」および「やるべきことをしなかった」のですから、これを「違反」と呼びます。違反については後ほど述べます。