用語 | ||
英文 | ||
説明と定義 | ||
画像とダウンロード | ||
関連規格、指針、文献等 | 条項番号等 | 最終更新日 |
アイテム |
||
item |
||
ハードウエア組み立ての任意の水準を示すための包括用語。システム、システムの一部分、サブシステム、装置、構成品、部品などを表す。システムの信頼性においてはソフトウェアを、また人間を含む場合もある。 |
||
ISO12100-1 ISO13849-1 IEC60812 |
2024.01.21 |
アイテム |
||
item |
||
対象となるもの。
注記1:アイテムの具合例を示し、「アイテムは、個別の部品、構成品、デバイス、機能ユニット、機器、サブシステム、又はシステムである。」
注記2:「アイテムは、ハードウェア、ソフトウェア、人間またはその組み合わせから構成される。」 |
||
JIS Z8115:2000 | G1 192-01-01 |
2024.01.21 |
青い鳥症候群 |
||
blue bird syndrome |
||
現実の自分、取り巻く環境、あるい待遇などを受け入れられず、自分には能力があり、もっと力を発揮できる場所があるはずだ、という考えを捨てられず、理想の職場を求めて転職を繰り返す人のこと。メーテルリンクの童話「青い鳥」にちなんで”青い鳥症候群”とも呼ぶ。このような人は今の自分は本当の自分ではないと思い、本当の自分という青い鳥をいつまでも探し求める。転職を繰り返しても具体的な目的がないので理想の職場とはならず、ついには絶望感にさいなまれて「うつ病像」に移行することもある。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
あおり |
||
side gate, rear gate |
||
「あおり」とは、トラック荷台の周囲の囲う開閉式の板状のものをいう。
JISでは、荷台の床枠の側を支点として、開店開閉できる構造の囲い。
(参考:あおりは馬具の一種で、鞍の下に敷く楕円形の敷物をいい、馬から垂れ下がっている。障泥と記す。) |
||
JIS D0105 | 2, 4101 | 2024.01.21 |
明り掘削の作業 |
||
excavation |
||
「あかりくっさく」とは、トンネル工事、縦坑工事ではない、露天の状態で掘る掘削の作業のことをいう。トンネル照明を必要としない明るい状態で行う掘削工事が元々の意味。照明の不要な昼間、照明のもとで行う夜間工事を問わない。 |
||
労働安全衛生規則 | 355他 | 2024.01.21 |
アクションスキーマ |
||
action schema |
||
人間の通常の動作はパターン化されており、あるきっかけを与えられると半ば自動的に実行される。この半ば自動化された動作パターンをアクションスキーマという。認知心理学の考え方である。
特に考えたり、意識的に思い出すと努力しなくても身体が自然に次々と動くほど熟練した一連の操作手順のこと。 |
||
2024.01.21 |
アクション・スリップ |
||
Action Slip |
||
うっかりミス。 認知の制御過程における実行段階でのエラー。やろうとした動作は、正しかったのに、ちゃんとできなかったミス。「無意識的」に発生するエラー。 ある作業の動作を行う時に何とはなしに別な動作をする、思ってもいない動作をする、無意識に習慣がでる、妨害(電話・来客など)で混乱、意図の見失い(ラプス)、取り違え(スキーマSchemaの混線)、無意識的モニターの狂い。 |
||
2024.01.21 |
アクセシビリティ |
||
accessibility |
||
アクセシピリテイはアクセシプルな状態、状況をいい、アクセシプルとはアクセスできる状態、到達できる状態、話したり影響を与えることができる状態、使用したり見たりできる状態、理解できる状態をいう。
アクセシピリティとは,高齢者,障害のある人、一時的な障害のある人及び健常者を含むより広い範囲の人が、交通機関,建築物,情報通信機器類,生活用品などを使用できない状態から使用できる状態にし,あらゆる社会・経済活動に参加できるようにすること。ユーザピリティとの違いとして,アクセシピリティは,使用できない状態から使用できる状態にすることで,その変化を実現するデザインがアクセシプルデザインである。 |
||
2024.01.21 |
アクセスブルデザイン |
||
accessible design |
||
高齢者や障害者等のニーズに配慮したデザインのこと。最近はもっと広い意味でも使用される。
Guide 71では、何らかの機能に制限を持つ人々に焦点を合わせ、これまでの設計をそのような人々のニーズに合わせて拡張することによって、製品、建物およびサービスをそのまま利用できる潜在的な顧客数を最大限にまで増やそうとする設計。 |
||
2024.01.21 |
アクチュエ-タ |
||
actuator |
||
制御機器の,外部からの作動力が働く差動システムの部分(IEV 441-15-22)のこと。
注記1:アクチュエータには,ハンドル,つまみ,ペダル,押しボタン,ローラー,プランジャー,マウス,ライトペン,キーボード,タッチスクリーンなどがある。
注記2:外部からの作動力を必要とせず,人体の部位(手,足など)の動きだけで作動するもの、例えば光ビーム、もある。(機械アクチエエータ)も参照。
アクチュエータは,安全に使用でき,アクチュエータ上又はその近傍の適切なマーキングによって明確に識別できなければならない。 |
||
IEC60204-1 | 3.1 | 2024.01.21 |
足場 |
||
scaffold |
||
建築工事現場などで作業する際に造る仮設の作業床や通路およびそれらを支持する構造物の総称。金属製のわく組足場、直径48.6mmの単管と呼ばれる鉄パイプなどが使用される。建設業において約4割を占める高所からの墜落、転落による労働災害の対策のため平成21年に労働安全衛生規則の一部が改正された。 |
||
労働安全衛生規則 | 552 563 575 567 568 655 |
2024.01.21 |
足場先行工法 |
||
precedent scaffold installation method |
||
低層の建築工事などで、建物や屋根の工事に先行して足場を組む工法のこと。高所からの墜落、転落による労働災害を大きく減少させる事が出来る。 |
||
2024.01.21 |
アスペルガー症候群 |
||
Asperger syndrome |
||
自閉症の一種で、高機能自閉症とも呼ぶ。通常の自閉症と違い知的障害はないが、相手の感情や雰囲気を察することが困難で、人あるいは社会とのコミュニケーションに支障をきたす特徴がある。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
アセチレン溶接装置 |
||
acetylene welding equipment |
||
ガス溶接とは、可燃性ガス(アセチレン、プロパン、ブタンなど)と酸素が結びつき燃焼する際に発生する熱を利用して金属の接合を行う溶接方法である。アセチレンは、気体のままでは不安定なためアセトンまたはDMFに溶かし溶解アセチレンとしてガスボンベに入れられている。溶解アセチレンが普及する前にはアセチレンの発生は定置式のアセチレン発生装置(カーバイトに水を加えて発生させる)が使用されていた。このアセチレン発生装置を使用するには構造規格が定められており、ガス溶接作業主任者免許、ガス溶接技能講習を終了した者でなければならない。 |
||
2024.01.21 |
圧気工法 |
||
compressed air method ; pneumatic caisson method |
||
立坑内またはトンネル内に圧縮空気を送り込み、湧水を排除しながら掘削する工法のこと。
圧気工法は人間による手堀から機械化による自動化ケーソン工法、無人システム、情報化による地上からの遠隔操作施工へと発展している。
この高気圧下の作業には高気圧の空気を呼吸することによる高気圧障害の発生の健康上の課題がある。
高気圧作業安全衛生規則(労働省省令)が適用される。
高圧室内作業とは、潜函工法その他の圧気工法により、大気圧を超える気圧下の作業室又はシヤフトの内部において行う作業をいう。
作業主任者の選任を要する。 |
||
高気圧作業安全衛生規則 労働安全衛生法施行令 |
第6条第1号 | 2024.01.21 |
圧力計 |
||
manometer ; pressure gauge |
||
圧力や真空度を測定するための計器(測定器)。マノメータは中空の管に水をいれて静水圧を測るに用いる。真空計は絶対真空から大気圧までの圧力を測るに用いる。
・ABS 絶対圧は、絶対真空を0として表示する。
・gauge ゲージ圧は、大気圧を0として表示する。表示値がマイナスのとき(大気圧より低い場合)を負圧という。
・diff 差圧は、2つの測定点間の圧力差をいう。
構造に、機械式、電子式がある。 |
||
2024.01.21 |
アフォーダンス |
||
affordance |
||
物体の有する性質(形、色、材質など.)が、その物体自身をどのように取り扱うかを使用者に対して発している、とする考え。簡潔な訳語はまだないようで「身の回りにある意味ある情報」あるい「アフォーダンス」と言われている。
例えば、ドアのノブの形で「回す」、「押す」、「引く」などが説明無くとも理解できる、あるいは目の前に椅子があれば特に「座れ」と字が書いてなくとも、この物体は座れるものだと分かる。これらはその物体自身が「ドアの開け方」、「座る」ことを無言の内に情報として発信、すなわちアフォードしているからである。なおアフォーダンスは物体が有する性質(属性とも言う)であるが、受け手である人間により理解、解釈が異なることも十分あり得る。
物体(機械、道具など)に備わった機能を人が容易に使いこなせるようにもって欲しい性質である。 |
||
2024.01.21 |
油入防爆構造 |
||
type of protection `oil-immersion' |
||
爆発性雰囲気中で使用する電気機器の防爆構造の一つの構造で、液面上または容器外の爆発性ガスの発火源にならないように、電気機器および電気機器の部品を保護液に浸した法爆構造である。保護液は鉱物油(JIS C2101、JIS C2320)、燃焼点300℃以上のものを使用する。
工場電気防爆指針による防爆構造には下記がある。
- 耐圧防爆構造(IEC60079-1)
- 内圧防爆構造(IEC60079-2)
- 安全増防爆構造(IEC60079-7)
- 油入防爆構造(IEC60079-6)
- 本質安全防爆構造(IEC60079-11)
- 樹脂充填防爆構造(IEC60079-18)
- 非点火防爆構造(IEC60079-15) |
||
工場電気防爆指針2008 IEC 60079-6 電気機械器具防爆構造規格 |
第5章 1.6 |
2024.01.21 |
アルコール依存症 |
||
alcohol dependence |
||
薬物依存症の一種。常習飲酒の結果、飲酒によって得られる精神的・肉体的な薬理作用にとらわれてしまい、自らの飲酒行動を制御不能になった状態となる。血中のアルコール濃度を保とうとする身体的飲酒欲求(渇望)が強く、意志の力では飲酒をやめられない。その結果、病的な飲酒パターン、社会的・職業的機能障害、身体的依存などが生じる。 |
||
2024.01.21 |
アレニウスの式 |
||
Arrhenius equation |
||
アレニウスの式(Arrhenius equation)は、スウェーデンの科学者スヴァンテ・アレニウスが1884年に提出した、ある温度での化学反応の速度を予測する式である。5年後の1889年、ヤコブス・ヘンリクス・ファント・ホッフによりこの式の物理学的根拠が与えられた。反応の速度定数 k は
k = A exp (-E/RT)
A :温度に無関係な定数(頻度因子)
E:活性化エネルギー(1モルあたり)
R:気体定数
T:絶対温度 [K]
で表される。
筆者注) アレニウスの式は、電子部品の信頼性(故障率)においてしばしば使用されている。分かり易く言うと、温度が10℃上昇すると信頼性が半分になること。 |
||
2024.01.21 |
アレルギー反応、アレルギー |
||
allergic reaction, allergy |
||
生体が自己と外来の異物を認識する免疫学的反応が生体に対して不利に働くこと。免疫学的反応は、私たちの体の中で異物( 抗原=アレルゲン) が入ってくるとこれに対して防衛するため抗体が作られるというもので、その後の抗原の侵入に対して、この抗体が良い方に働けば、病気の発症を抑えることができる。アレルギーは、特定の異物( 抗原) の侵入に対して過敏な免疫学的反応を起こし、様々なアレルギー症状が引き起こされる。中でも、最も激烈なタイプの症状( 急激な血圧低下、呼吸困難又は意識障害など) をアナフィラキシーショックといい、対応が遅れるとまれに死に至ることもある。
特定の異物( 抗原)として、花粉やハウスダストが良く知られている。食物の摂取により生体に障害を引き起こす反応のうち、食物抗原に対する免疫学的反応によるものを食物アレルギー( Food Allergy) と呼んでいる。
職業性のアレルギーには、気管支喘息、過敏性肺臓炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎がある。
予防は、抗原(アレルゲン)を医療機関で調べて、その人にとって異物( 抗原=アレルゲン) を特定し、その異物を摂取をしないようにすることである。パッチテストなどで抗原の種類とアレルギー反応の強さを調べることが出来る。 |
||
2024.01.21 |
安心 |
||
relieve reassurance |
||
あん‐しん【安心】
心配・不安がなくて、心が安らぐこと。また、安らかなこと。「それなら―だ」「まだ―できない」「親を―させる」
元々は仏教用語なので「安心」が持つ多様な意味に一語で対応する英文は見当たらない。
・relieveのほかに
・ease
・reassurance
・relief(心配などが軽減された後の)
・repose
・security(不安などのない) |
||
広辞苑第6版 | 2024.01.21 |
安全 |
||
safety |
||
許容不可能なリスクがないこと。 freedom from risk which is not tolerabloe.
注1)Guide51:2014からsafetyの定義が変更になった。
注2)標準化では,製品,プロセス及びサービスの安全は,一般に,人及び財産に対する危害の避けることのできるリスクを容認できる程度にまで削減する幾つかの要素の最適な釣り合いをとる,という見地から検討する。これらの要素には,人の行動のような技術以外のものも含まれる。
(私見)筆者は、安全を「許容できないリスクの心配から解放されていること」と考えたい。それは、
(1) 英文は freedom from risk which is not tolerableであり freedomを”ないこと”と訳することに違和感を感じる。Freedomを「心配から開放されている」のように解釈するのが英文に近い。
(2) 各種規格において「受け入れることのできないリスク」と「許容できないリスク」の違いが明確でないことが混乱が生じている。
(3) リスクアセスメントを行う場合は、できるだけリスクを小さくすることをめざしており、残存するリスクの大きさは使用状況、環境などによって変動することが認められている。
などの理由による。 |
||
ISO/IEC guide 51 | 3.14 | 2024.01.21 |
安全(の目的) |
||
(安全管理においては)
安全の目的は、災害の防止とともに、具体的には「危険を限りなく小さくする」こと。
「事故」とは、一般に「「当面する事象の正常な進行を阻止または妨害することにより、人に傷害の危険を生ぜしめるような出来事」と定義される。
「災害」とは、事故の結果として人聞が傷害をこうむった場合にその出来事を「災害」という。
「危険」とは、「危ないこと、危害が加わるおそれがあること |
||
2024.01.21 |
安全、安全な 用語の使用への推奨 |
||
safety |
||
“安全”及び“安全な”という用語の使用
“安全 safety”及び形容詞としての“安全な safe”という用語は,言外に有益ないかなる情報をも意味するわけではないので,使用を避けることが望ましい。これらの用語は,リスクがないことを保証していると誤解されやすいためである。
“安全”及び“安全な”という用語を使用する場合,目的を示す表現に置き換えることが望ましい。例を次に示す。
例 -“安全ヘルメット safety helmet”ではなく“保護ヘルメット protective helmet”
-“安全インピーダンス safety impedance”ではなく“保護インピーダンス装置 protective impedance”
-“安全材料 safety material”ではなく“滑り防止床材 non-slip floor-covering” |
||
ISO/IEC Guide51 | 4 | 2024.01.21 |
安全委員会 |
||
労働安全衛生法は、一定の規模以上の事業場において、安全委員会(衛生委員会設置の義務がある事業場は安全と衛生を合同して安全衛生委員会としてもよい)を設置し、労使で事業場の安全に関する基本的な事項の調査審議を行うことを義務づけている。労働安全衛生法第17条。
安全委員会は、事業所における労働者の危険防止のための基本的対策など事業所の安全に関する事項を調査審議し、事業者に対し意見を述べるために置かれる機関をいう。その構成は、事業の実施を統括管理する人もしくはこれに準ずる人が議長となるほか、委員の半数は労働者の過半数を代表する者の推薦(労働組合がある場合には労働組合の推薦)によって事業者が指名した者によることとされている。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo41_1.html |
||
労働安全衛生法 | 2024.01.21 |
安全意識 |
||
safety awareness ; safety consciousness |
||
安全に関しての個人における姿勢・関心・気持ちの特性(ありよう)を集約したもの。すなわち個人が安全の問題について適切に対処すること。 |
||
2024.01.21 |
安全インテグリティレベル |
||
safety integrity level |
||
SILのこと。安全関連システムにおける安全機能の安全インテグリティ要求事項を分類するための4通りの内のひとつ。安全インテグリティレベル4が最も安全性が高く、安全インテグリティ1が最も低い。
なお、機械安全では類似の考え方に保護方策カテゴリ(B,1,2,4の5段階)があり、カテゴリ1,2,3,4をSILの1,2,3に対応している。 |
||
IEC61508-4 IEC62061 |
3.5.6 3.2.23 |
2024.01.21 |
安全衛生委員会 |
||
safety and health committee |
||
労働安全衛生法は、一定の規模以上の事業場において、安全委員会と衛生委員会の設置を義務づけているが、双方の委員会の設置義務がある事業場は安全と衛生を合同して安全衛生委員会としてもよいとしている(安衛法第19条)。この安全衛生委員会を運営して労使で事業場の安全に関する基本的な事項の調査審議を行うことを義務づけている。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト 安全衛生委員会
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo42_1.html |
||
2024.01.21 |
安全衛生改善計画 |
||
safety and health improvement program |
||
第七十八条 都道府県労働局長は、事業場の施設その他の事項について、労働災害の防止を図るため総合的な改善措置を講ずる必要があると認めるときは、厚生労働省令で定めるところにより、事業者に対し、当該事業場の安全又は衛生に関する改善計画(以下「安全衛生改善計画」という。)を作成すべきことを指示することができる。
2 事業者は、安全衛生改善計画を作成しようとする場合には、当該事業場に労働者の過半数で組織する労働組合があるときにおいてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときにおいては労働者の過半数を代表する者の意見をきかなければならない。 |
||
労働安全衛生法 | 第9章安全衛生改善計画 78, 79, 79 |
2024.01.21 |
安全衛生管理計画 |
||
safety and health improvement plan (program) |
||
事業場の安全衛生を進めるために作成する計画。安全衛生管理計画や安全衛生推進計画などとも呼ばれる。厚生労働省が薦める労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)での中核となる。労働安全衛生マネジメントシステムでは安全衛生計画と呼ぶので最近は「安全衛生計画」と呼ぶことが多くなった。
安全衛生計画参照。 |
||
2024.01.21 |
安全衛生管理体制 |
||
organization for safety and health management |
||
労働者の安全と健康を守ることは、事業者の責任である。事業者の自主的な安全衛生活動を推し進めるために、安衛法では第3章に安全衛生管理体制について規定している。通常安全衛生管理体制とはこの法律的な要求事項のことを言うことが多い。さらに事業所(企業)毎に独自の工夫を含めた全体的な安全管理体制をいうこともある。
まず,労働災害を防止するための一般的な安全衛生管理組織としては,
1) 総括安全衛生管理者,
2) 安全管理者,
3) 衛生管理者(衛生工学衛生管理者を含む),
4) 産業医,
5) 作業主任者
6) 安全委員会および衛生委員会ならびに安全衛生委員会がある。
おなじ事業所内において,請負契約関係下にある数事業場が混在して事業を行うことから生ずる労働災害を防止するための安全衛生管理組織として,
7) 統括安全衛生責任者,
8) 元方安全衛生管理者,
9) 安全衛生責任者があり,また,
10) 関係請負人を含めての協議組織がある。
労働者派遣事業においては、派遣元が派遣労働者の雇用者としての安衛法上の責任を負うが、派遣労働者は派遣先の指揮命令を受けて従業するので派遣先は派遣労働者の安全と健康の確保に大きな責任を有する。 |
||
安衛法 | 第3章 | 2024.01.21 |
安全衛生教育 |
||
safety and health education |
||
労働安全衛生法第59条及び第60条は、安全衛生教育について次の4種類を定めています。
1) 雇い入れ時の安全衛生教育
2) 作業内容変更時の安全衛生教育
3) 危険有害業務の特別安全衛生教育
4) 職長安全衛生教育
なお、第60条の2で、就業制限に係る業務に従事する者と 特別教育を必要とする業務に従事する者には安全衛生教育を一定期間ごとに実施するように規定されている。 |
||
安衛法 | 59条、60条 | 2024.01.21 |
安全衛生教育計画 |
||
safety and health education plan |
||
それぞれの事業場(事業者団体、労働災害防止団体、など)は、安全衛生計画を推進するために年間計画などを立案し実施する。通常は、安全衛生教育を行うための計画も併せて立案し実施する。これを安全衛生教育計画という。
狭義には,労働安全衛生規則第40条の3に基づいて作成する安全衛生教育の計画を指す(指定事業場等における安全衛生教育の計画及び実施結果報告)。(指定事業場)特殊化学設備を設置する事業場、又は、所轄都道府県労働基準局長がの事業場の労働災害の発生率などを考慮して指定する事業場は、労働安全衛生法第59条又は第60条の規定に基づく安全または衛生のための教育に関する具体的な計画を作成し、その実施結果を所轄労働基準監督署長に報告しなければならないことと定められている。 |
||
安衛則 | 第40条の3 | 2024.01.21 |
安全衛生教育に関する指針 |
||
Guidelines for Education in Safety and Health |
||
「危険又は有害な業務に現に就いている者に対する安全衛生教育に関する指針」(平成8年12月4日安全衛生教育指針公示第4号)
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-17/hor1-17-1-1-0.htm |
||
2024.01.21 |
安全衛生計画 |
||
safety and health improvement plan (program) |
||
事業者は、安全衛生目標を達成するため、事業場におけるリスクアセスメントなどの結果等に従って、半年あるいは1年などの期間を設定して安全衛生計画を作成します。この安全衛生計画は、安全衛生目標を達成するための具体的な実施事項、日程等について次の事項を含めて立案します。
1 第十条第二項の規定により決定された措置の内容及び実施時期に関する事項
2 日常的な安全衛生活動の実施に関する事項
3 安全衛生教育の内容及び実施時期に関する事項
4 関係請負人に対する措置の内容及び実施時期に関する事項
5 安全衛生計画の期間に関する事項
6 安全衛生計画の見直しに関する事項
(OSHMS指針第12条より) |
||
2024.01.21 |
安全衛生推進者 |
||
safety and health promoter |
||
「安全衛生推進者」とは、常時10人以上50人未満の労働者を使用する事業所において、安全衛生に関する技術的事項(労働者数が50人以上の事業所において安全管理者と衛生管理者が管理している業務と同様の業務)を担当するため、事業者から選任された人をいう。一定の資格(経験)を有する人から選任することになっている。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo_index04.html |
||
2024.01.21 |
安全衛生責任者 |
||
safety and health controller |
||
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo_index04.html |
||
2024.01.21 |
安全衛生特別教育規程 |
||
Provisions on Specific Education in Safety and Health |
||
英語表記の為に掲載しています。説明と定義は仕掛かり中です。 |
||
2024.01.21 |
安全確認型システム |
||
safety confirmation, safety reporting system |
||
あらかじめ準備されたエネルギーの安全が確認されるときだけ動作するシステム。
人と機械の共存システムにおいて、人の安全が確認されているときだけ、その機械装置やシステムの運転開始または継続を許可する機械またはシステム。
(注1: 安全を直接抽出してそれを通報するシステム。危険を検出してその否定によって安全を通報するシステムを危険検出型システムという。
注2:このシステムは、センサーがその対象システムが安全に運転できる状態であることを常時確認して積極的に運転許可をあたえる。センサーが安全運転の出来る状態であることを検知できなくなった場合は、直ちに運転許可を中止するシステムである。
注3:安全工学上、極めて大事な考えである。国際規格ISO12100-1,-2は全体としてこの考えを採用しているが概念としての名称は特に与えていない) |
||
JIS B0187 JIS D 6802:1997 ISO12100-2 |
4180 2.(1) |
2024.01.21 |
安全管理士 |
||
industrial safety expert |
||
中央労働災害防止協会は、労働災害防止団体法に基づき、事業主、事業主の団体等が行なう労働災害の防止に関する技術的な事項に係るものを行なわせるため、安全管理士及び衛生管理士を置かなければならない。
2 前項の安全管理士及び衛生管理士は、厚生労働省令で定める資格を有する者のうちから選任しなければならない。 |
||
労働災害防止団体法 | 12 | 2024.01.21 |
安全管理者 |
||
safety supervisor |
||
常時50人以上の労働者を使用する一定の業種に属する事業所において安全装置等の設置や発生した災害原因の調査及び対策の検討などの安全に係る技術的事項を管理するため事業者から選任された人をいう。一定の資格(経験)を有する人から選任することになっている。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo_index04.html |
||
2024.01.21 |
安全管理特別指導事業場 |
||
enterprise under the special guidance on safety management by the government |
||
特別指導事業場 参照 |
||
2024.01.21 |
安全関連電子制御システム |
||
Safety-Related Electrical Control System |
||
機械の電子制御システムで、その故障が即座にリスクの増加を引き起こすもの |
||
IEC 62061 | 3.2.4 | 2024.01.21 |
安全関連パラメータ |
||
safety-related parameters |
||
安全関連パラメータ,例えば,位置,速度,温度,圧力があらかじめ設定された制限を逸脱する場合,制御システムは適切な方策,例えば停止動作,警告信号,アラームを始動させなければならない。 |
||
ISO13849-1 | 5.7 | 2024.01.21 |
安全関連パラメータ |
||
例えば,位置、速度、温度、圧力などの表示の情報や手動で入力した情報などをいう。これらのパラメータがあらかじめ設定された制限を逸脱する場合,制御シ
ステムは適切な方策、例えば停止動作,警告信号,アラームを始動させなければならない。
(注: パラメータは危険源の存在を意味し、論理変数として用いることができる。) |
||
ISO13849-1 | 5.7 | 2024.01.21 |
安全関連部 |
||
safety related parts of a control system |
||
(制御システムの安全関連部) 制御システムの入力信号に応答し、安全関連出力信号を生成する制御システムの部分又は付属部分。制御システムに組み合わされた安全関連部は、安全関連信号の発生する所ではじまって、動力制御要素の出力で終わる。これには監視システムを含む。
(注: 安全関連部は、程度の差はあっても非対称誤りの出力特性が求められる。) |
||
ISO13849-1 | 3.1 | 2024.01.21 |
安全関連部と非安全関連部の分離 |
||
機械の制御装置で、安全に関わる部分(安全関連部)と安全に関わらない部分(非安全関連部)を電気的に明確に分離すること。安全関連部に使用する電気部品、コンポーネントへの要求仕様(安全性)は厳しいので、コスト高でサイズが大きいものが多いので分離することにより経済的になる。また他からの干渉を少なくすることができる。 |
||
ISO13849-1 | 2024.01.21 |
安全側故障率比 |
||
ハードウェア上の故障(障害)を危険側故障と安全側故障に分け、さらに危険側故障のうちで検出可能な故障を採用し、全故障率に対する検出可能な危険側故障率と安全側故障率の和の比を安全側障害率という。安全インテグリティレベル(SIL)算定の基礎となる。
ハードウェアに関して全故障率(λS+λD)に対する安全側故障率(λS)と検出可能な危険側故障率(λDD)の和の比率 |
||
IEC61508 | 2024.01.21 |
安全側障害率 |
||
ハードウェア上の故障(障害)を危険側故障と安全側故障に分け、さらに危険側故障のうちで検出可能な故障を採用し、全故障率に対する検出可能な危険側故障率と安全側故障率の和の比を安全側障害率という。安全インテグリティレベル(SIL)算定の基礎となる。
ハードウェアに関して全故障率(λS+λD)に対する安全側故障率(λS)と検出可能な危険側故障率(λDD)の和の比率 |
||
IEC61508 | 2024.01.21 |
安全旗 |
||
safety flag |
||
白地に緑色の十字の標章を中央に配置した労働安全のシンボル的な旗のこと。日本独自のものである。
緑十字旗ということもある。
1919年(大正8年)の安全週間実施のための発起人大会にて蒲生俊文が提案した。
緑十字の標章は正方形を5個組み合わせたものとされる(スイス国旗に倣って)。
関連:昭和二十二年法律第百五十九号(赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律) |
||
2024.01.21 |
安全距離 |
||
safe distance |
||
非接触式保護装置または両手操作制御装置と最近接の危険箇所間で危険状態を回避するために必要な最小間隔をいう。安全距離はオーバラン時間及び進入速度を考慮し、軽はずみな行動で安全距離が越えられてしまう前に危険をもたらす運動が停止するように算定しなければならない。 |
||
出典AN | 2024.01.21 |
安全距離 |
||
safety distance, safe separation distance |
||
保護構造物を危険区域から離して設置するときに必要な最小距離。
注1:ISO13857:2008(JIS B9718:2013)では14歳以上の人を対象としている。
注2:「安全距離」は、保護構造物越えの到達、開口部を通しての到達、下肢による自由な接近を防止することを対象としている。
注3:「すきま」(隙間のこと)は、人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま( minimum gap)としてISO13854(JIS B9711)で使用している。 |
||
ISO13857 | 3.2 | 2024.01.21 |
安全係数 |
||
safety factor |
||
安全率ともいう。
基準値を設計上想定される最大の値で除した値。
例:
製品に使用する材料の破壊応力が100MPaで、製品にくわわる想定される最大応力が25MPaのとき、安全率は4である。 |
||
2024.01.21 |
安全工学 |
||
safety engineering |
||
安全性を追求・改善する工学の一分野。産業や社会生活などにおける安全の諸問題を広く工学的に調査・研究し,各種の災害の防止や事故を起こりにくくするための分野知識・技術の向上及び普及を図り,社会の安全・安心の獲得に貢献することを目的とする。
関連
特定非営利活動法人安全工学会(JSSE) http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsse3/ |
||
2024.01.21 |
安全コンサルタント(労働安全) |
||
Licensed Occupational safety consultant Licensed Occupational health consultant |
||
労働安全コンサルタントのこと。労働安全衛生法にもとづいて行われる国家試験に合格し厚生労働省に登録した人に与えられる名称です。法律で「コンサルタント」の名称を定め、また「コンサルタント」による指導を推奨しております。労働衛生コンサルタントの資格もあります。なお最も得意な分野を示すものとして労働安全コンサルタントには機械・電気・化学・土木・建築、 労働衛生コンサルタントには保健衛生・労働衛生工学の区分があります。
労働安全コンサルタント、労働衛生コンサルタントが所属する『日本労働安全衛生コンサルタント会』は法律(労働安全衛生法)で定められた法人です。
http://www.conkana.org/aboutus/index.html
http://www.jashcon.or.jp/ |
||
昭和47年09月18日 発基第91号 労働安全衛生法 |
9(2) 81(2) |
2024.01.21 |
安全コンポーネント |
||
safety component |
||
安全に関わる制御システムで使用される電気的,機械的,油空圧によるコンポーネント。
(機械指令):セーフティコンポとは、
1)安全機能(safety function)を遂行するために市場に出荷された部品
2)その部品が故障したり、または作動しなかったときに、作業者の健康と安全に危険を与える(endangers)部品。
|
||
ISO13849-1 機械指令 |
1.2 | 2024.01.21 |
安全作業手順 |
||
safe working procedure |
||
所与のタスクを遂行している間、傷害発生の可能性を低減するために意図された特定の手順。
リスクを減らす作業方法。 |
||
ISO11161 | 2024.01.21 |
安全情報 |
||
安全が確認されているときだけ生成される安全を示す情報。
注:安全工学では安全は情報として取り扱う。論理変数により表現してみると「状態を安全と安全でない場合とする。状態を2値の論理変数(例えばS)を利用してあらわすと、「安全」をS=1、「安全でない」をS= 0と表すことができる。」 |
||
基発464号平成10年 | 2.1 | 2024.01.21 |
安全情報抽出の原理 |
||
安全確認型システムの基本原理となる。安全情報を抽出してそれを伝達する場合、抽出される安全とその安全を伝えるためのエネルギーの存在を一致させる方法の情報伝達。“抽出される安全”をSとしてS =1を「安全」,S = 0を「安全でない」で表し,“伝達される安全”をSrとしてSr =1を「安全」、Sr =0を「安全でない」で表し,伝達媒体となるエネルギーをEとしてE =1を「エネルギーあり」E = 0を「エネルギーなし」で表すとき,“伝達される安全”SrはSr = S・E で表される。 |
||
ISO12100-2 | 2024.01.21 |
安全推進者 |
||
safety promoter |
||
安全推進者とは
常時10人以上の労働者を使用する小売業や社会福祉施設など第三次産業の事業場に配置される安全の担当者のことで、安全管理者又は安全衛生推進者などの選任が義務づけられていない事業場を対象して、安全推進者の役割は厚生労働省のガイドラインに示されている。 |
||
基発0328号第7号平成26年3月28日 厚生労働省ガイドライン |
2024.01.21 |
安全スイッチ |
||
position switch、interlocking device |
||
安全スイッチは、機械類の開口部の可動式ガードや機械設備の周囲の安全柵の扉部分に取り付けて、ガード(含む扉など)の開閉を検出するために使用するスイッチの総称として国内で使用されている。ガードの位置を検出するので位置スイッチとも呼ばれる。ガードをロック状態に使用するためのロック装置を持つものもある。
ISO 12100(JIS B9700)は安全スイッチの名称を使用していない。
ISO 14119(JIS B 9710)は安全スイッチの名称を使用せずインターロック装置(interlocking device)として、機械的に作動する位置スイッチ(タイプ1、タイプ2)と非接触式の位置スイッチ(タイプ3、タイプ4)に区分している。 |
||
2024.01.21 |
安全性 |
||
safety |
||
要求や仕様に従って、所定の時間、安全機能を果たすための能力。
ISO/IEC Guide2、ISO/IEC Guide51およびそれに倣う国際規格に対応するJIS規格はsafetyを「安全」と訳して定義しているが、「安全性」と訳していない。また、安全な(safe)、安全性(safety)の用語の使用についてJISB9700解説3.3に記述がある。
なお、安全性の「性」は、(多く接尾語的に)物事のたち・傾向。「利便-が高い」(広辞苑第6版)のように使用される。 |
||
ISO13849-1:1999 JIS B9700-1 |
3.3 解説3.3 |
2024.01.21 |
安全性 |
||
safety |
||
“リスク源となるアイテム及びリスクを被る実体からなるシステムが,安全を保持し得る性質又は能力。
“safety”の日本語として“安全”又は“安全性”が用いられている。両者は混同して用いられることも少なくないが,学際,業際を問わず使い分けをしていることも事実である。
具体的に示すと,安全は人に危害の及ばない状態であり,安全性は人間-機械系のような対象が安全を確保する性質又は能力である。安全性を保つためには,物理化学的手段を用いる固有技術と,人の行動や系のふるまいを科学的に分析して規範を与える管理技術をバランスよく適用することが必要である。 |
||
JIS Z 8115:2019 ディペンダビリティ(総合信頼性)用語 |
192J-103-02 | 2024.01.21 |
安全性(機械の-) |
||
safety of a machine |
||
機械の安全性とは,取扱説明書で特に指定した“意図する使用”の条件下で(場合によっては取扱説明書で示される期間内で)傷害又は健康障害を引き起こすことなしに,機械がその機能を果たすとともに,運搬,据付け,調整,保全,分解,及び処分され得る能力である。 |
||
ISO13849 | ANNEX-D | 2024.01.21 |
安全性(制御システムの-) |
||
safety of control system |
||
制御システムの安全関連部が、指定カテゴリーに従って所定時間安全機能を果たす能力。 |
||
ISO13849 | 3.3 | 2024.01.21 |
安全装置 |
||
protective device ; protective equipment |
||
保護装置のこと。
安全、安全な 用語の使用への推奨 を参照。国際規格はsafe, safetyの使用を避ける。 |
||
2024.01.21 |
安全装置 |
||
safety device ; safety equipment |
||
機械安全についての説明: 人間-機械システムにおいて、機械がどのような運転条件下でも、人が危険状態、すなわち危険を起こす恐れがある運動と、空間的あるいは時間的に遭遇させることを回避させる機能を有する保護装置のこと。
保護装置の基本タイプには、1) ガード(隔離式保護装置)、2) 払い式保護装置、3) 動作維持式保護装置、4)接近反応式保護装置 がある。 |
||
安全な機械の設計、ノイドルファ.A. | p154 | 2024.01.21 |
安全速度 |
||
slow speed control |
||
俗称である。産業用ロボットの低速制御 slow speed control のこと。
人間がロボットの危険な動作から退避するか、またはロボットを停止するのに十分な時間を与えるように、速度が250mm/以下のロボット動作制御のモード。 |
||
ISO10218-1_2006 JIS B8433-1_2007 |
3.24 | 2024.01.21 |
安全帯 |
||
safety belt |
||
墜落防止用機器の一つ。
作業者の墜落・滑落を、身体に装着したベルトと、ベルトに付属するロープ(ランヤードという)によって防ぐための保護具。作業範囲に応じ、ランヤードの長さや安全帯取付設備の設置位置を計画的に設定することで、墜落自体を防ぐことも可能となる。労働安全衛生法では2m以上の高所作業においては安全帯の使用を義務づけている。
ハーネス型安全帯:墜落阻止時の衝撃荷重を腿や胸、肩などのベルトで分散して受け止める形式の安全帯。欧米をはじめ多くの地域で通常使用される安全帯。墜落時の衝撃はハーネスで分散されるので身体への負担が少ない。
腰ベルト型安全帯:墜落阻止時の衝撃荷重を腰のベルトで受け止める形式の安全帯。墜落時の衝撃を腰のベルトで受けるので内蔵への障害が懸念される。安全帯のロープを短く、安全帯のフックを出来るだけ高いところに取り付けることが肝要である。 |
||
2024.01.21 |
安全第一 |
||
SAFETY FIRST |
||
安全評語として有名。US Steelの社長であったゲーリー氏(Elbert Henry Gary)がそれまで生産第一、品質第二、安全第三であった産業界を
安全第一 safety first
品質第二
生産第三
としてキャンペーンを実施し労災事故を劇的に減少させた。1906年。 |
||
2024.01.21 |
安全提案(従業員提案制度) |
||
Employee suggestion systems |
||
従業員なら誰しも、安全衛生を向上させるための何らかのアイデアや提案を持っているものである。全米安全評議会(NSC)によれば、従業員提案制度は、すべての労働者を対象に、各自のアイデアや懸念事項の継続的投稿を促すようなものである必要がある。従業員提案制度には、解決策の案を添えて不安全な状況や行為を指摘するためのプロセスも含める必要がある。こうした仕組みは、企業の定める手順に自分の考えを反映させる機会をすべての従業員に与えるが、それは従業員が自分からさまざまな手順を発案したり、既存の手順を修正したりできるからである。またこうした仕組みは、企業にとっても重要な情報源かつ創造性の源となる |
||
National Safety Council発行「Today's Supervisor | 2006年5月号 p.3 | 2024.01.21 |
安全低水面 |
||
lowest water level for safety ; the lowest safe water line |
||
英語表記の為に掲載しています。説明と定義は仕掛かり中です。 |
||
2024.01.21 |
安全特別低電圧 |
||
Safety Extra Low Voltage |
||
SELVのこと。非接地回路である。 |
||
IEC60364-4-41 | 411 | 2024.01.21 |
安全な |
||
safe |
||
安全、安全な 用語の使用への推奨 参照 |
||
ISO12100-1 JIS B9700-1 |
解説4.2 | 2024.01.21 |
安全な状態 |
||
safe state |
||
安全が達成されているEUCの状態。
注)この状態は機能安全に関わる分野でEUCについて適用される。すなわちEUCは,潜在的に危険な状態から最終的に安全な状態に移行する間,幾つかの中間的な状態を遷移する場合があり幾つかの状況では,安全な状態は,EUCが制御し続ける場合だけ存在する。そのような連続制御は,短時間又は無期限にわたることもある。 |
||
IEC61508-4 | 3.1.10 | 2024.01.21 |
安全の原則 |
||
safety principles |
||
正常時のみならず、障害発生時のシステムの挙動を安全側に保つことを考慮した保護方策。その具体的な方策はISO12100に示されている。
安全の原理参照
十分に吟味した安全の原則参照 |
||
2024.01.21 |
安全の原理 |
||
principles of safety safety principles |
||
安全の原理とは、「リスクを低減すること」である。
IEC/ISO Guide 51:2014によると安全を「許容出来ないリスクからの解放」であるので、安全の判断基準が「受容出来ないリスクが低減されていること」に世界が合意している。この考え方は欧州規格(EN規格)で表され、国際規格としてISO12100に述べられている。従って「リスクを低減する事」が安全の原理と受け取っても概ね正しいと考えられる。
「原理」と「原則」は、概ね同義であり「原理原則」と重ねて使用されることも多い。Principaleは原理または原則のいずれにも訳される。機械の安全に関わる国際規格ではPrincipaleを原則と訳している。JIS規格B9705はISO13849-1:1999)のPrinciplesを技術的な具体的な方策などを含むので「原理」ではなく「原則」と訳したのではないかと筆者は推測する。JIS B9700(ISO12100)はJIS B9705の訳を踏襲したものである。
安全の原理と言われるものに、日本国内から世界に発信されている、安全確認型、ユネイトな情報の伝達(ユネイトな情報伝達のかたちで安全を確保する)がある。
また、論文「安全の原理」、杉本旭(すぎもとのぼる)、蓬原弘一(ふつはらこういち)、日本機械学会論文集(C編)56巻530号(1990-10) がある。
安全の原則参照 |
||
ISO12100:2010 ISO13849-1:2115 ISO13849-2:2012 |
表題 6.2.2 附属書A,B,C,D |
2024.01.21 |
安全配慮義務 |
||
obligation for considering safety ; employers'obligation to consider safety issues |
||
労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、使用者において配慮する義務のこと。
労働者は、通常の場合、指定された場所で、提供された設備、器具等を用いて労働に従事するので、労働契約の内容として具体的に定めていなくても、労働契約を結ぶことに伴って信義則上当然に、使用者は、労働者がその生命、身体等の安全(心身の健康を含みます。)を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をすべきこととされる。このことは、陸上自衛隊事件の最高裁判決(昭和50年2月25日)などの判例で確立した考え方となっており、使用者が、この義務を怠り、労働者に損害を生じさせたときは、その損害を賠償しなければならない。この損害賠償は、労災認定による補償と並行して請求されることがある。通常次の3条件がある場合に該当する。
(1) 予見の可能性(損害の発生が予見出来ること。使用者が予見していなくとも、予見出来ると認定できる場合を含む)
(2) 結果回避義務を果たさなかった
(3) 因果関係があること。
この義務は、民法に規定は無いが、判例法上認められてきたもの。平成21年3月施行の労働契約法第5条において明文化が図られたが、抽象的な一般条項であるともいえるので判例などの積み重ねが必要になる。
参照 (独)労働政策研究・研修機構
http://www.jil.go.jp/hanrei/conts/061.htm |
||
2024.01.21 |
安全配慮義務の主要判例 |
||
obligation for considering safety ; employers'obligation to consider safety issues |
||
安全配慮義務違反の判例(最高裁)、裁判例(下級審の確定判決)のうち主要なものを示す。
判例 1 陸上自衛隊八戸車輌整備工場事件 最高裁S50-2-25
判例 2 川義事件 最高裁S59-4-10
判例 3 石川トナミ運輸事件 金沢地裁H9-9-26
判例 4 航空自衛隊航空救援軍芦屋分遣隊事件 最高裁S56-2-16
判例 5 航空自衛隊実験航空隊事件 東京高裁S57-10-12
判例 6 アベ・サプライ事件(00年3月24日) 東京地裁八王子支部 H15-12-1
判例 7 前田道路事件 札幌地裁S59-2-28
判例 8 陸上自衛隊三三一会計隊事件
判例 9 セイシン企業事件
判例 10 Y興業(解体業)アルバイト労災事件 東京地裁 H17-11-30
判例 11 協和エンタープライズほか事件 トラック運転手の事故死と使用者の安全配慮義務違反 東京地裁H18-4-26
判例 12 喜楽興業事件 大阪地裁H16-3-22
判例 13 関西保温工業事件 東京高裁H17-4-27
判例 14 日本メールオーダー事件 東京地裁H16-7-29
判例 15 電通事件 最高裁H12-3-24
判例 16 システムコンサルタント事件 最高裁H12-10-13
判例 17 オタフクソース事件 広島地裁H12-5-18 |
||
2024.01.21 |
安全ブロック |
||
safety block |
||
「安全ブロック」とは動力プレスの金型の取付け、取外し等の作業において、身体の一部を危険限界に入れる必要がある場合に、当該動力プレスの故障等によりスライドが不意に下降することのないように上型と下型の間又はスライドとボルスターの間に挿入する支え棒をいうものであること。 |
||
動力プレス構造規格_基発34号_昭和53年 | 6 | 2024.01.21 |
安全文化 |
||
Safety culture |
||
安全文化とは、安全に関する問題にまず最初に注意を向けること。そしてその安全上の問題に必要な処置をおこない、安全を継続的に向上してゆく、組織や個人の考え方や習慣(行動)のこと。 |
||
2024.01.21 |
安全文化 |
||
Safety culture |
||
安全に関して組織・個人における姿勢・特性(ありよう)を集約したもの、すなわち組織と個人の双方を含めて、安全問題について適切に対処すること。安全文化の基本概念は、1986年に発生したチェルノブイリ事故の原因の調査・分析の結果をきっかけとして生まれた。そのとき国際原子力機関IAEA国際原子力安全諮問グループ(INSAG:International Nuclear Safety Advisory Group)が行なった報告「チェルノブイリ事故の検討会議の概要報告」の中で安全文化の必要性が提唱された。
http://www-pub.iaea.org/MTCD/publications/PDF/Pub882_web.pdf#search='INSAG4' |
||
No.75-INSAG-4 | 2024.01.21 |
安全文化の定義 |
||
Safety culture |
||
安全文化の定義:
安全文化とは、組織体および個人において性格と姿勢とが一体となって、原子力プラントの安全問題が、最高の優先度をもって、その重要性にふさわしい注目を受けるようにするものである。
(原文) Safety culture is that assembly of characteristics and attitudes in organizations and individuals which establishes that, as an overriding priority, nuclear plant safety issues receive the attention warranted by their significance.
(強調しているポイント)
① 安全文化は、構造的なものであると同時に姿勢的なものであること
② 安全文化は、組織体および個人の両方に関係があること
③ 安全文化は、すべての安全問題に適切な認識と行動とを対応させるために必要なことであること |
||
2024.01.21 |
安全文化の要素 |
||
Safety culture |
||
Reason J.、は、安全文化の主要な要素とそれぞれの相互作用を「組織事故、日科技連」にて示した。
1) 報告する文化(reporting culture)
2) 正義の文化
3) 柔軟な文化
4) 学習する文化 |
||
Managing the Risks of organizational accidents, by James Reason, 1977, | 第9章 | 2024.01.21 |
安全プレス |
||
safety press |
||
スライドによる危険を防止するための安全機構を組み込んだ動力プレス機械をいう。安全装置には次のものが構造規格で認められている。
1) インターロックガード式安全装置
2) 両手操作式安全装置
3) 光線式安全装置
4) 制御機能付き安全装置PSDI式 |
||
2024.01.21 |
安全防護 |
||
safeguarding |
||
本質的設計方策により合理的に除去できない危険源,又は十分に低減できないリスクから人を保護するための安全防護物の使用による保護方策。
(注)設計で合理的に取り除いたり、十分に抑制できない危険源から人を保護するための、安全防護物と呼ばれる特定の手段で構成される方策。 |
||
ISO12100-1 ISO14119 |
3.2 | 2024.01.21 |
安全防護物 |
||
safeguard |
||
ガードと保護装置。
危険源にさらされている人又は危険が差し迫っている人を保護する機能をもったガード又は保護装置(例えば、両手操作制御装置、インターロック装置、圧力検知装置)。 |
||
ISO12100-1 | まえがき 3.24 3.26 |
2024.01.21 |
安全増防爆構造 |
||
type of protection `increased safety' |
||
爆発性雰囲気中で使用する電気機器の防爆構造の一つの構造で、指定された異常時を含む通常運転時において、電気火花を発せず、または高温となって点火源となるおそれのないように、構造上および温度上昇について、特に安全度を増加した構造をいう。
工場電気防爆指針による防爆構造には下記がある。
- 耐圧防爆構造(IEC60079-1)
- 内圧防爆構造(IEC60079-2)
- 安全増防爆構造(IEC60079-7)
- 油入防爆構造(IEC60079-6)
- 本質安全防爆構造(IEC60079-11)
- 樹脂充填防爆構造(IEC60079-18)
- 非点火防爆構造(IEC60079-15) |
||
工場電気防爆指針2008 IEC 60079-6 電気機械器具防爆構造規格 |
第4章 | 2024.01.21 |
安全要求仕様書 SRS |
||
Safety Requirement Specification |
||
安全関連システムで実行される安全機能のすべての要求事項を含む仕様書。安全コンセプトを満たすために必要となる安全要求仕様を規定する。 |
||
IEC61508 | 2024.01.21 |
安全ライフサイクル |
||
safety life cycle |
||
システムが考慮され始めてから、システムがもはや役立たなくなるまでの期間に生じる安全確保に関する活動。 |
||
IEC61508-1 | 2024.01.21 |
安全リレー |
||
強制ガイド式リレー 参照 |
||
2024.01.21 |
アーキテクチャ |
||
architecture |
||
システムでのハードウェア及びソフトウェア要素の具体的の構成。
1oo1, 1oo2, 1oo2D, 2oo2, 2oo3 参照。 |
||
IEC61508-4 | 3.3.5 | 2024.01.21 |
アーク溶接 |
||
arc welding |
||
アーク放電の高熱を利用しておこなう溶接のこと。アーク放電とは、電極を接触させて大きい電流を流すと、電極の先端は接触抵抗により加熱され、電極が蒸発し金属蒸気を発生して生じる放電である。アーク溶接作業では、溶接棒ホルダーや溶接棒に人体が触れることによる感電事故の危険があるので、安衛則では、特別教育(36条)の受講、(325条、332条)ホルダーの絶縁(331条)、自動電撃防止装置(332条)を義務付けている。また金属蒸気(ヒューム)の吸引を防止するための防じんマスク、強烈な光の発生から目を守るための保護めがねの使用が必要である。 |
||
労働安全衛生規則 | 331335 | 2024.01.21 |
アース |
||
earthing, grouding |
||
アースは英国流、グランディングは米国流の表現で、いずれも地球あるいは大地の事をいう。アースをする、アースをとる、接地をする、接地工事をする、などいろいろな表現があるが、いづれも機械や電気機器類を地球と導体を使用して接続することをいう。最近はボンディングをする、保護ボンディングをする(とる、つなぐ)などともいう。機械や機器と地球と電気的に接続する導線をアース線、あるいは外部保護導体とよぶ。国際規格やJIS規格は外部保護導体と呼んでいる。 |
||
2024.01.21 |
アームズリーチ |
|||
Arms reach |
|||
直接接触による感電保護の方法。アームズリーチの外側におくことによる保護は、充電部へ無意識に接触するのを防止することだけを目的とする。 |
|||
|
|||
IEC60364-4-41 | 412.4 | 2024.01.21 |
石綿(いしわた、せきめん) |
||
asbestos |
||
石綿(いしわた)とは、天然に産する繊維状の鉱物で、「せきめん」「アスベスト」とよばれているものです。
空気中に飛散した石綿は、極めてこまかく、微小なため、気がつかないうちに吸い込んでしまうと、がんの1種の『中皮種』や『肺がん』などの疾病を引き起こすことがあります。
そこで、「特定化学物質等障害予防規則」から、独立して、「石綿障害予防規則」が定められました(平成17年7月1日施行)。石綿は、繊維が極めて細かい、熱に強い、摩擦に強い、切れにくい、酸・アルカリに強いなどの性質があり、その用途は、建材製品では、天井、壁、屋根などに、工業製品では、自動車のブレーキライニング、クラッチフェーシング、ガスケットなどに使用されています。
石綿の種類には、アクチノライト、アモサイト(茶石綿)、アンソフイライト、クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)、およびトレモライトがあります。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo_index04.html |
||
2024.01.21 |
石綿障害予防規則 |
||
Ordinance on Prevention of Hazards due to Asbestos |
||
英語表記の為に掲載しています。説明と定義は仕掛かり中です。 |
||
2024.01.21 |
石綿による健康被害の救済に関する法律 (いしわたによるけんこうひがいのきゅうさいにかんするほうりつ) |
||
石綿を吸引したことによる健康被害を受けた者及びその遺族に対し、医療費等を支給するための措置を講して石綿による健康被害の迅速な救済を図ることを目的とした日本の法律。平成18年2月10日法律第4号、平成18年3月27日施行。 |
||
2024.01.21 |
石綿肺〔症〕 (アスベスト肺) |
||
pulmonary asbestosis |
||
アスベストは、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれている。アスベストを吸って長い時間が経過した後に発症する疾病で、労働基準監督署の認定を受け、業務上疾病とされると、労災保険で治療できる。その疾病には: (1)石綿(アスベスト)肺、(2)肺がん、(3)悪性中皮腫 などがある。
(1) 石綿(アスベスト)肺
肺が線維化してしまう肺線維症(じん肺)という病気の一つ。肺の線維化を起こすものとしては石綿のほか、粉じん、薬品等多くの原因があげられますが、石綿のばく露によっておきた肺線維症を特に石綿肺とよんで区別しているす。職業上アスベスト粉塵を10年以上吸入した労働者に起こるといわれており、潜伏期間は15~20年、アスベスト曝露をやめたあとでも進行することもある。
(2)肺がん
石綿が肺がんを起こすメカニズムはまだ十分に解明されていないが、肺細胞に取り込まれた石綿繊維の主に物理的刺激により肺がんが発生するとされる。また、石綿、喫煙と深い関係にあることも知られている。アスベストばく露から肺がん発症までに15~40年の潜伏期間があり、ばく露量が多いほど肺がんの発生が多い。治療法は外科治療、抗がん剤治療、放射線治療など。
(3)悪性中皮腫
肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の起始部を覆う心膜等にできる悪性の腫瘍のこと。若い時期にアスベストを吸い込んだ方のほうが悪性中皮腫になりやすいことが知られている。潜伏期間は20~50年。治療法は外科治療、抗がん剤治療、放射線治療など。 |
||
2024.01.21 |
遺族補償給付 |
||
遺族補償給付(通勤の場合は遺族給付)は、仕事(通勤)が原因となって死亡した場合に、遺族の請求により給付基礎日額をもとに算定された額が支払われるものです。労働者の死亡当時にその者の収入により生計を維持していた配偶者・子・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹のうち最先順位にある者に対し遺族補償年金が支払われ、該当者がなく、又はいなくなったときは、一定額の範囲で遺族補償一時金が支払われます。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) 労災補償 |
2024.01.21 |
一次予防 |
||
疾病の原因を取り除いたり健康へのリスクを低減を図ることで、疾病の予防や健康の増進を行うこと。健康診断などは二次予防という。具体的には、生活習慣の改善、生活環境の改善、健康教育による疾病予防や健康増進を図ったり、予防接種等による疾病の発生予防、事故防止による傷害の発生を予防することがある。時間外労働の短縮や年次有給休暇の取得促進は過重労働対策への一次予防である。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
一酸化炭素中毒 |
||
carbon monoxide poisoning |
||
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo_index04.html |
||
2024.01.21 |
逸走防止装置(クレーンの) |
||
anti-derailing device ;anchoring devices for runaway of crane |
||
英語表記の為に掲載しています。説明と定義は仕掛かり中です。 |
||
2024.01.21 |
意図 |
||
intension |
||
頭の中のこと。外部からの刺激と連動して形成される。ヒューマンエラーはその行為が意図的に行われたかどうかを重要な要素として考える。意図が正しく形成されるか、形成された意図に従って正しく実行されたかなどである。 |
||
2024.01.21 |
意図しない起動 |
||
unintended start-up |
||
その起動が予期できない性質であるため、危険源を発生させる起動。これは、例えば次によって引き起こされる。
- 制御システム内の故障による、又は制御システムに対する外部からの影響により生じる起動指令
- 起動制御における、又は、例えばセンサ若しくは動力制御要素のような機械の他の部分における、不適切な作用により生じる起動指令
- 中断後の動力供給の復帰
- 機械の部分への外部/内部影響(例えば、重力、風、内燃機関における自己点火等) |
||
ISO/IEC GUIDE51 ISO12100-1 ISO14118 |
3.29 | 2024.01.21 |
意図する使用 |
||
intended use |
||
使用上の指示事項中に提供された情報に基づく機械の使用。
参照 予見可能な誤使用 |
||
ISO/IEC GUIDE51 ISO12100-1 |
3.6 3.22 |
2024.01.21 |
意図する使用 |
||
intended use |
||
(筆者注)「意図する使用」は、製品開発の製品仕様書などで規定されるだけではなく、リスクアセスメントの第1段階において製品がどのような使われ方をするかを明確にするために重要である。機械のライフサイクルにわたって次の様な事項などが含まれる。
物流 輸送:保管、組立工程
販売: 店舗、対面、通販
使用環境: 温度、湿度、気圧、振動、換気、日光、屋内/屋外/納屋
使用形態: 家庭・事務所、固定・移動、一人・共用、レンタル、リース
使用者: 年齢、性別、国、知識、経験、資格、事業者、障がいの有無
使用時間: 24 時間連続、業務使用、季節限定
使用上の注意: 取扱説明書に記載の事項
故障時の対応: 取扱説明書に記載の事項
使用期間: 設計標準使用期間、最大使用期間
点検: 使用前、日常点検、定期点検、点検主体(事業者or 使用者)
保管: 環境条件、期間、保管前点検、使用前点検
廃棄: 有害物質の有無、残留エネルギーの除去
製品の構成・組合せ: 付属品、オプション、組合せ機器 |
||
リスクアセスメントハンドブック、経産省、2011、pp16 | 2024.01.21 |
移動はしご |
||
mobile ladder ; portable ladder |
||
はしごとは、75°を越え90°までの傾斜角をもつ固定された昇降設備で、その水平構成要素はさん(桟)である(ISO14122-1/JIS B9713-1)。はしごの内、固定されていないものを一般に移動はしごという。
(参考:45°を越え75°までを段ばしご、20°を越え45°までを階段という。ISO14122-1/JIS B9713-1) |
||
ISO14122-1/JIS B9713-1 | 3.1 | 2024.01.21 |
稼働領域 |
||
motion space |
||
ロボットの可動部分(エンドエフェクタ・ワークを含まない)が到達出来る領域。
注)稼働領域は製造者が指定する領域である。 |
||
ISO8373 JIS B0134:1998 |
4-4410 | 2024.01.21 |
イネーブルスイッチ |
||
enable switch |
||
イネーブル装置の機能を達成させるために使用されるスイッチで、イネーブル装置に内蔵される機械的安全コンポーネント。 |
||
ISO12100-1 ISO13849-1 IEC60204-1 |
9.2.5.8 | 2024.01.21 |
イネーブル装置 |
||
enable device |
||
起動制御に連係して用いる補足的な手動操作装置であり、連続的に操作するとき、機械が機能することを許可する。 |
||
ISO12100-1 IEC60204-1 |
3.26.2 | 2024.01.21 |
いのちの電話 |
||
さまざまな悩みをひとりで抱え込み、その結果死ぬことまで考える人がいます。いのちの電話はいつでも電話をうけられる体制をとり、相談員としての認定を受けたボランティアが誰にも相談できずに悩んでいるひとの話し相手になることで、再び生きる活力を与えようとする組織です。名前は告げる必要はなく、相談内容の秘密は守られます。相談は無料ですが、金銭的な援助は受けられません。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) 自殺 |
2024.01.21 |
いのちの日 |
||
心の健康問題に関する正しい理解の普及・啓発を行うための日です。厚生労働省の健康日本21の自殺予防活動の一環として2001年に設定されました。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) 自殺 |
2024.01.21 |
違反 |
||
offense, violation, breaking |
||
あらかじめ決められているルールに意図的に違反し、その結果として失敗した。このように違反とは意図的に遂行の段階でルール通りに行わないことである。 |
||
2024.01.21 |
違反 |
||
offense, violation, breaking |
||
組織や社会によって決められた決まり事を意図的に守らないこと。行動面から見ると、やるべき事をやらない、やってはいけない事をやるの2つがある。
Reason J.は違反行為Violationをさらに、(1)日常的違反行為Routine violations、(2)例外的な違反行為 Exceptional violation、(3)サボタージュ Acts of sabotage にクラス分けしている。 |
||
2024.01.21 |
医療保護入院 |
||
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第33条の規定による入院形態のことで、1名以上の精神保健指定医の診察により医療及び保護のため入院が必要と判断され、かつ精神障害者本人の同意が得られない場合、保護者の同意によって成立する。保護者とは後見人、配偶者、両親(患者が20歳以上の時は裁判所の選任が必要)、居住地の市長村長などである。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
インカム |
||
Intercommunication |
||
インカムとは、インターコミュニケーション(Intercommunication)の略語であり、「イヤホンマイク」または「ヘッドセット」を使い離れた複数人の相手と同時にコミュニケーション取ることができる通信手段。有線方式、無線方式がある。 |
||
2024.01.21 |
インカム |
||
Intercommunication |
||
ヘッドフォンとマイクが一つになっている機器のこと。ヘッドセットともいう。通信・通話用の機器として利用される。受話器などを持たず通話を行えるため、電話オペレーター、コールセンターや、携帯電話のハンズフリーキットとして使用されている。騒音の中でも良好な通信を行えるため、TV番組やスポーツ中継、コンサートなどのスタッフが使用することが多い機器である。
注:筆者はアシダ音響製のMT-669(MT-669D)を現用中です。オーバーヘッドの片耳、マイクは口元、と他の参加者からのマイクの音質の評判は良好でした。カタログは
https://www.ashida.co.jp/jp/products/headsets.html |
||
2024.01.21 |
因果関係 |
||
民事訴訟における因果関係の証明(裁判官が因果関係の証明があったと判断すべき心証の程度)は,一点の疑義も許されない自然科学的証明ではなく,高度の蓋然性の証明であり,その判定は,通常人が疑を差し挟まない程度に真実性の確信を持ちうるものであることが必要かつ十分である。最高裁判例、S50.10.24最二小判 訴訟上の証明-ルンバール事件
(筆者注:ヒューマンエラーの分析をするときに、揺るぎのない真実、あるいは事実関係のみでは不可能な場合がある。そこで、民事訴訟における最高裁判決が示す因果関係(民事)の証明は、ものすごくありがたい存在になることがある。 |
||
最高裁判例 S50.10.24最二小判 訴訟上の証明-ルンバール事件 |
2024.01.21 |
インクルーシブデザイン |
||
inclusive design |
||
万人のニーズに対応する包括的なデザインのこと。
人口動態の変化と、障害のある人の社会参加を変化要因とした将来の市場構造に向けて、しかるべき包括的な対応をデザイン界に求め、産業界を支援するという目的を掲げている。 |
||
2024.01.21 |
インシデント |
||
incident |
||
事故あるいは突発的な出来事で、早い対応が必要で,対応が遅れると被害が広がるもの。インシデントは日本語には対応する言葉はなく,発生したインシデントによって危害が生じるものアクシデント(事故),インシデントは発生したが結果として危害に至らなかった場合をニアミスまたは危険な発生と呼ぶことが出来る。 |
||
ISO12100:2010 | 5.2 c) 1) | 2024.01.21 |
インシデント |
||
incident |
||
事故にはいたらなかったが、何らかの異常を発生させた状況や事件のこと。インシデントは、一般的には事件、衝突、紛争の意味であるが、安全の分野では事故(アクシデント)と区別してインシデントを使う。
それぞれの分野で使われ方が違う。例えば、原子力の分野では、放射性物質流出量のレベル7~4をアクシデント、それより軽微なレベル3~1をインシデント。航空の分野では、死者・重傷者・機体の損壊・喪失を伴えばアクシデント、それ以外はインシデント。医療の分野では、医療事故となりえたが、偶然もしくは適切な処置によって事故にいたらなかった状況や事件をインシデントという。医療では初期に障害がなくとも経過によって障害が生じる事例があり事故とインシデントの区別が出来ない事も多い。
参考:医療の質 用語辞典、日本規格協会2005。 |
||
国際原子力事象評価尺度 航空法第76条の2 鉄道事業法第19条の2 |
2024.01.21 |
(安全防護のための)インタロック |
||
interlock (for safeguading) |
||
ガード又は機器と制御システム及び/又は機械に供給する電気工ネルギ-の全部又は一部とを関連させる仕組み。 |
||
IEC60204-1 | 3.32 | 2024.01.21 |
インタロック装置(インタロッキング) |
||
interlocking device (interlocking) |
||
安全を確保するための基本要素の1つ。特定の条件(一般的にはガードが閉じていない場合)のもとで危険な機械機能の運転を防ぐことを目的とした機械装置、電気装置、又はその他の装置。
・安全情報に基づき、機械の可動部の動作を許可したり、禁止したりする仕組み。 |
||
ISO12100-1 ISO14119 基発464号平成10年 |
3.26.1 2.(2) |
2024.01.21 |
インタロック付きガード |
||
interlocking guard |
||
インタロック装置が付加されたガードであり,機械の制御システムと一緒に次のように機能する。
-ガードによって覆われた"危険な機械機能はガードが閉じるまで運転できない。
-危険な機械機能の運転中にガードが開くと,停止指令が発生する。
-ガードが閉じると,ガードによって"覆われた"危険な機械機能は運転することができる。ガードが閉じたこと自体によって危険な機械機能が起動しない。
備考 ISO14119に詳細を規定している。 |
||
ISO12100-1 ISO14119 |
3.25.4 | 2024.01.21 |
インタロック装置(インタロッキング) |
||
interlocking device (interlocking) |
||
インタロック装置とは、開閉器の操作を他の機器の条件を入れて動作するように、錯覚による誤操作を防ぐことをいう。
典型的な例として、断路器の操作条件として、遮断器が開放していることを条件に入れている。 |
||
IEC61936-1 | 3.6.1 | 2024.01.21 |
インダストリアル・ハイジニスト |
||
industrial hygienist |
||
北米において産業衛生技術の専門家を指しており、欧州ではオキュペイショナルハイジニストとも呼ばれる。 |
||
2024.01.21 |
インチング |
||
Inching |
||
短時間に何回も開閉を繰返してモーターを運転することをいう。プレス機械などでいう寸動は、寸動運転やちょい回し運転と呼ばれ、手動運転モードで押しボタンを押している間低速で運転するような意味に使用されることが多いが、欧米のインチングはボタンを押したときに少し(例えば1インチ)動くというように使用される。
寸動機構 参照 |
||
2024.01.21 |
インテグリティ |
||
integrity |
||
インテグリティ(integrity)は完全を指向するもので日本語にはぴったりとした言葉がなく、カナ書きや,統合・統合性あるいは純一性などをみる。オックスフォード英語辞典(OED)は,つぎのように記していて,この語の意味を余すところなく伝えていると思われる.
1.a. 取り除こうとする部分や要素のない,または欠けたところのない状態;分割されていない,あるいは壊れていない状態;実質的な全体,完全性,全体性
b. 分割されていないもの;完全にそろった全体
2.傷つけられたり,侵害されたりしていない状態;損なわれていない,堕落のない状態;当初の完全な状態;健全性
3.モラルの意味では,a. 損なわれていないモラル状態;モラルの堕落からの解放;無垢,潔白性
b. モラル原理の健全性;堕落のない徳の性格であって,特に真実および公平な取扱いとの関係における;高潔性,正直性,誠実性 |
||
オックスフォード英語辞典(OED) | 2024.01.21 |
インテグリティ |
||
integrity |
||
(機械安全の分野では)故障又は欠陥なしで機能を実行するための装置、システム及び手順の能力 ability of a machine, components, devices, systems and procedures to perform a required function under specified conditions and for a given period of time reliably and without defeat
(ソフトウェア)コンピュータシステムでソフトウェア、またはデータに対して不当なアクセスまたは変更を防止できる度合い。
情報が完全であり正しく、変更または不正の無い状態 |
||
PD 5304:2005 "Guidance on safe use of machinery" IEC62280-1,2 IEEE電気・電子用語辞典 |
2024.01.21 |
インテグリティ |
||
integrity |
||
IEC 60204-1:2005は、次の様に電線の安全性を求めている。
導体及びケーブルの絶縁被覆(例えば,PVC)が,火炎を伝ぱ(播)させ,又は毒性若しくは腐食性煙霧を発生することによって危険源となる可能性がある場合は,ケーブル供給者の指示を求めることが望ましい。安全関連機能をもつ回路のインテグリティに特に注意することが重要である。
(注:IEC60204-1では、integrityは、この1箇所のみで使用されている。) |
||
IEC60204-1:2005 | 12.3 | 2024.01.21 |
インテグレータ |
||
integrator |
||
安全防護方策、制御インタフェース、及び生産システムへの制御システムの統合を含めて、統合生産システムを設計し、提供し、製作し、又は組み立てる実体。インテグレータは製造者、アッセンブラ、エンジニアリング会社、又は使用者自体を含む。 |
||
ISO11161 | 2024.01.21 |
ウインドウ・コンパレータ |
||
Window comparator |
||
非対称故障モード(フェールセーフ)な情報の処理で窓は極めて重要な意味をもつ.ウインドウコンパレ一夕は振幅軸で窓を与えるデバイスである.時間軸においても,特定の時刻を定める場合,この時刻判定の窓が必要となる.また周波数軸の窓はフィルタである.フェールセーフの観点からみると,厳密にはこれらの窓は故障時に窓幅が小さくなるか,零となる構造が正しい. |
||
2024.01.21 |
ウェルビーイング |
||
well-being |
||
wellbeing 参照 |
||
2024.01.21 |
ウオッチ・ドッグ |
||
Watch dog timer |
||
ソフトウェアが機能しているか監視するための外部に付加するタイマー。WDTあるいは番犬機能という。
状態又は信号を監視し, 規定の時間を超えて変化しない場合を異常として検出するためのタイマ。 |
||
IEC61508-7C JIS Z8115 |
SY14 | 2024.01.21 |
ウオークスルー |
||
walk through |
||
プログラムの開発に携わった人が集まり、開発の工程ごとに、ソフトウェアの仕様書、プログラムのコードを、プログラム全体に渡ってレビューすること。Walkthroughは、芝居の立ち稽古で台本を初めから終わりまで通して一通り演じてみることで、転じて、ソフトウェアの開発時に行うチェック手法の一つになった。
peer walkthroughは、は通信のプロトコルの試験をいう。業務システムではある入力をいれると出力が期待値通りに出るかどうかのチェックを行うが、これはプロトコルの決まり事と類似しているのでPeer walkthroughともいう。 |
||
IEC61508-7 | 2024.01.21 |
うっかりミス |
||
slip |
||
スリップ 参照 |
||
2024.01.21 |
うつ病 |
||
depression |
||
うつ病は、日常生活の中で、時折憂うつな気分を味わったり不快な出来事に遭遇した後に、通常ならば時間の経過とともに元気になるが、時間の経過とともに改善しない、あるいは悪化して生活への支障が大きくなり、「病気」としてとらえること。脳のエネルギーが欠乏した状態であり、それによって憂うつな気分やさまざまな意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理的症状が続くだけでなく、さまざまな身体的な自覚症状を伴う。そのため、仕事・家事・勉強など本来の社会的機能がうまく働かなくなり、また人との交際や趣味など日常生活全般にも支障を来す。つまり、脳のエネルギーの欠乏により、脳というシステム全体のトラブルが生じてしまっている状態といえる。診断は、ICD-10(国際疾病分類第10回修正)やDSM-IV(米国精神医学会)といった診断基準により、症状のそろった状態像を操作的に診断することが一般的おこなわれる。治療は、休養、薬物療法および精神療法の組み合せでおこなう。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
運転領域 |
||
operational space |
||
ロボットの制限領域の一部で、プログラムされた運動を実行中に実際に到達することの出来る領域。 |
||
ISO8373 JIS B0134:1998 |
4.8.3 4-4440 |
2024.01.21 |
ヴィジランス課題 |
|||
vigilance tasks |
|||
人の緊張は継続出来ないことは良く知られている。それはめったに起こらない異常事態やエラーを注意しながら監視すると人の注意力が集中出来るのは30分前後であり2~3時間も作業すると発見能力は半分以下になる。それをヴィジランス課題という。 |
|||
|
|||
2024.01.21 |
衛生委員会 |
||
業種を問わず常時50人以上の労働者を使用する事業場では、事業者は衛生委員会を設置し、毎月一1回以上開催をしなければなりません(安衛法第18条)。
委員は、1)事業を統括管理する者(総括安全衛生管理者)、2)衛生管理者、3)産業医、4)労働者で衛生に関し経験を有する者、で構成され、委員の半数は労働組合又は労働者の過半数代表者の推薦であることが必要です。議題は、経営に関する以外のことで職場の安全衛生が中心。議事の労働者への周知及び3年間の保存の義務があります。
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo44_1.html |
||
こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
衛生管理者 |
||
(industrial) health supervisor ; health management officer |
||
業種を問わず常時50人以上の労働者を使用する事業場では、作業条件、施設等の衛生上の改善などの衛生に係る技術的事項を管理するため衛生管理者を選任しなければなりません(労働基準監督署への選任報告が必要)。事業者が選任します。衛生管理者の免許を持っているか、あるいは医師の免許を持っているなどの一定の資格を有する人から選任することとなっている。有害業務のある製造業等では「第一種衛生管理者免許」が必要ですが、有害業務のない業種では「第二種衛生管理者免許」でかまいません。衛生管理者は、少なくとも毎週1回作業場等を巡視し、設備や作業方法、衛生状態に問題があるときは直ちに必要な措置を講じなければなりません。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo33_1.html |
||
こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
衛生管理特別指導事業場 |
||
enterprise under the special guidance on health management by the government |
||
特別指導事業場 参照 |
||
2024.01.21 |
衛生工学衛生管理者 |
||
industrial hygienist; industrial hygiene engineer; health engineering officer |
||
英語表記の為に掲載しています。説明と定義は仕掛かり中です。 |
||
2024.01.21 |
衛生推進者 |
||
小規模事業場(常時使用する労働者の数が10人以上50人未満である事業場)では、安全管理者又は衛生管理者の選任が義務付けられていないことから、職場の安全衛生活動を行わせるために、安全衛生推進者(安全管理者の選任を要する業種以外の業種の事業場にあっては衛生推進者)を選任し、その者に安全衛生業務を担当させなければなりません。衛生推進者にあっては、衛生に係る業務に限っての担当となります。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
映像 |
||
picture |
||
テレビ放送から生まれた言葉でテレビ映像・テレビ音声がある。ビデオテレビの生放送で使用されてきた用語であり、プロの手が加わっているというイメージがある。
動画は、アニメーション、即ち漫画やイラストが動き出したもの、でカメラを通した実写との差を示したが、インターネットなどで使用されるものも動画という。 |
||
2024.01.21 |
エックス繰回析分析法 |
||
X-ray diffraction analysis |
||
エックス繰回析(えっくすせんかいせつ)分析とは、X線が物質の結晶格子で回折(光や波、音などが伝搬する途中で障害物の裏側などの領域に回りこむ)する性質を利用して、物質の種類(名称)などを調べること。既知物質のX線解析図にJCPDS (Joint committee on powder diffraction standards)カードがあり約5万種類が登録されているのでこのデータカードと比較して物質の種類などを求めることができる。この作業を同定(どうてい)という。このような定性分析の他に、回折線の強度が成分の量に関係する性質があるのでこれを利用して定量分析も行える。
作業環境測定では、粉じん中の遊離珪酸の量や石綿の測定に使用されている。 |
||
2024.01.21 |
エネルギー最大値原理 |
||
設定される環境条件下において、エネルギーの最大状態を安全情報の最大の論理値として振り当てること。例えば、所与の条件下で位置エネルギーの最も高い状態を最大の論理値に定める。また、十分な電気的絶縁環境下で可能な最も高い電位を最大の論理値に定める。(ポテンシャル極大原理も参照のこと) |
||
2024.01.21 |
エネルギー代謝率(RMR) |
||
relative metabolic rate |
||
エネルギー代謝率とは、人のある活動によって消費するエネルギーから安静時のエネルギーを引いたエネルギーが、基礎代謝(目覚めている状態で生命を維持するために必要な最小のエネルギー)の何倍にあたるかを示したもの。運動・作業時のエネルギー消費量の算出に用いる。
エネルギー代謝率(RMR)
= (活動時のエネルギー - 座位安静時のエネルギー) ÷ 基礎代謝量 |
||
2024.01.21 |
エネルギーの状態 |
||
energy state |
||
機械の起動または停止の最初の動作は、制御システムのエネルギーの状態を本質的に安全な状態で使用すること。機械の起動は、制御信号のエネルギーの低い状態から高い状態への移行によるものとすること。また、機械の停止は、制御信号のエネルギーの高い状態から低い状態への移行によるものとすること。
このエネルギーの状態の使用方法は、安全情報の基本原則である。 |
||
ISO12100:2010 JIS B9700-2:2004 機械の包括的な安全基準に関する指針(平成13年版) |
6.2.11.3 4.11.3 別表第2 6 (2) |
2024.01.21 |
エビングハウスの忘却曲線 |
|||
Ebbinghause Forgetting Curve |
|||
エビングハウスの実験によれば、20分で約60%、 1時間で44%、1日で約33%、 6日で約25%、1ヶ月後には21%の記憶しか残らないという。 |
|||
|
|||
2024.01.21 |
エラー |
||
error |
||
誤り。計算、観察、または測定値もしくは条件と、特定され又は理論的に正しい値もしくは条件との間の不一致。
備考) 誤動作、誤操作、ヒューマンエラーの意味に使うこともある。 |
||
JIS Z8115:2000 | G19 | 2024.01.21 |
エラープルーフ |
||
error proofing |
||
人間が勘違いしたりうっかりミスをしても、その影響を防いで(プルーフ)して作業を安全に行う、あるいは製品を安全に保つ仕組み。ポカヨケともいわれる。 |
||
2024.01.21 |
演繹法 |
||
deductive method |
||
推論の基本(演繹法と帰納法)の一つ。議論の前提から、合理的推論によって、論理必然的な結論を導こうという方法のこと。
西洋哲学の二大潮流のひとつ”合理論”、理性による合理的推論を重視している。演繹法による推論である。
演繹法の難点:論理的に正しい結論を出せるが新しい発見を何ももたらさないといわれる。
帰納法参照。 |
||
2024.01.21 |
遠隔教示 |
||
remote teaching |
||
ロボットの直接教示の一種であって、ペンダントなどを使用して、ロボットの腕、手などを動かして教示すること。 |
||
JIS B0134:1998 | 4-5360 | 2024.01.21 |
エンクロージヤ |
||
enclosure |
||
外部要因の影響から電気装置の保護及び任意方向からの直接接触に対する保護を目的とするキャビネット、盤、箱、機械構造内の閉空間をいう。危険な部分への接近に対し,人や家畜を保護する。 |
||
IEC60204-1 | 3.2 | 2024.01.21 |
エンクロージヤの保護等級 |
||
enclosure |
||
エンクロージャには,次の目的がある。
- エンクロージャ内の危険な箇所へ接近することに対する人体の保護(感電保護)
- 外部からの固形物の侵入に対するエンクロージャ内の電気機器の保護
- 水の浸入による有害な影響に対するエンクロージャ内の電気機器の保護
この目的をために、エンクロージャの保護等級の規定がある。エンクロージャの保護等級とは,エンクロージャによる危険な箇所へ人体部分が接近することに対する保護,並びに外来固形物の侵入及び/又は水の浸入に対する保護の割合を表す等級である。JIS C 0920 に保護等級(IP コード)が定められている。 |
||
JIS B9960-1:2008 | 附属書JC | 2024.01.21 |
エンクロージヤ |
||
enclosure |
||
機器の周囲を囲い、外的影響から機器を保護し、かつ、人に対しては直接接触保護をするもので、我国で機器の外箱、外郭、筐体などと呼ばれているものに加えて、金網などで機器の周囲を囲ったものを含めた総称である。 |
||
IEC61936-1 | 3.4.3 | 2024.01.21 |
エンドエフェクタ |
||
end effector |
||
ロボットが作業対象に直接働きかける機能を持つ部分(たとえば、把持部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガン)。 |
||
ISO8373 JIS B0134:1998 |
3.11 4-3120 |
2024.01.21 |
黄金律 |
||
Golden rule |
||
古代からの代表的なモラルの規範であり,キリスト教版では,「あなたたちが人にしてもらいたいと思うことを,人にもしてやりなさい」 (Luke 6:31, New English Bible).とあり,そのほかヒンズー教,儒教,仏教,ユダヤ教,イスラム教という,主要な文化のいずれにも見いだされている .人種・宗教の違いを超えた,人類普遍の原理といえよう. |
||
技術者の倫理 入門 丸善 | 2024.01.21 |
オキュペイショナルハイジニスト |
||
occupational hygienist |
||
欧州において産業衛生技術の専門家を指しており、北米ではインダストリアル・ハイジニストとも呼ばれる。 |
||
2024.01.21 |
押しボタン色 |
||
push-button colours |
||
押しボタンのアクチュエータの色は:
始動(人)用アクチュエータの色は、白、灰色又は黒とするが、白が望ましい。 緑も、使用してよい。赤は、使用してはならない。
非常停止及びスイッチングオフ用アクチュエータには、赤を使用しなければならない。
停止(切)用アクチュエータの色は,黒,灰色又は白とするが、黒が望ましい。緑は、使用してはならない。赤は、使用してもよいが、非常用操作機器の近くでは使用しないことを推奨する。
オルタナティブ形始動/停止(人/切)押しボタン形アクチュエータには、白、灰色又は黒がよい。赤、黄及び緑は、使用してはならない。
押している間動作し、離した時に動作が停止する(例えば、ホールドトウラン)押しボタン形アクチュエータには、白、灰色又は黒がよい。赤、黄及び緑は、使用してはならない。
リセット押しボタンは、青、白、灰色、又は黒とする。それらが停止(切)を兼ねる場合は、白、灰色又は黒がよく、特に黒が望ましい。緑は、使用してはならない。 |
||
IEC60204-1 | 10.2 | 2024.01.21 |
オフ確認 |
||
ボタンを押して接点を閉じる動作に続けて、ボタンを離して接点を開く動作を行ったときに初めて起動信号又は始動信号を発生させる方法。立ち下がり信号とも言う。フェールセーフ化原則の一つ。この確認は、非常停止装置の解除時、スイッチの故障(接点溶着、ばねのはそんなど)あるいは電気接点の無効化などを防ぐためにおこなわれる。 |
||
基発464号平成10年 | 4 | 2024.01.21 |
オブスタクル |
||
obstacle |
||
不用意な直接接触は防ぐが,意図的動作による直接接触は妨げないものをいう。オブスタクルに要求される事項は:
・無意識には取り外せないように固定されている
・鍵や工具を使用せずとも取り外せて良い
類似用語 バリア |
||
IEC 60204-1 IEC60364-4-41 |
3.38 412.3 41.2.4 |
2024.01.21 |
オブスタクル |
||
obstacle |
||
「充電部への無意識な直接接触保
護のため、充電部の周囲に設置する高さ1800mm 未満の固体壁又はスクリーン、及びレール、チェーン又はロ
ープなどであって、無意識に取り外せないように固定したもの。
類似用語 バリア |
||
IEC61936-1 | 3.4.5 | 2024.01.21 |
おも舵 |
||
starboard |
||
おもかじ。面舵。船舶の航行において、進行方向の右に舵をとること。これにより船舶は右の方向に進む。
「starboard」は舵をとるためのパドル型の板「steer board(ステアボード)」に由来する言葉で、「steer」は「舵をとる・操縦する」などの意味がある。「steer board」は右舷側に設けられ、次第になまって「starboard」になり、「右舷」や「面舵」を意味する言葉になったとされる。舵をとるためのパドル型の板はみなとの岸壁などに接触しないように右舷側に置かれた。 |
||
2024.01.21 |
オープン・トランスミッション・システム |
||
open transmissin system |
||
参加者が未知数であって、未知で、可変で、かつ未信用の特性を持ち、かつ、未知の遠隔通信サービスに使用され、非承認のアクセスを無視できないリスクをもつ伝送システム |
||
IEC62280-1,2 | 2024.01.21 |
オールドアプローチ |
||
old approach |
||
EEC(欧州経済共同体、1957年設立、ECをへて現在のEU(欧州連合)となった)は、域内の製品の自由な流通が加盟各国の安全規則により妨げられないように、加盟各国相互の規格の整合化を推進した。この政策をオールドアプローチという。ニューアプローチ政策により置き換えられた(1985)。 |
||
2024.01.21 |