ISO13849-1で使用されている安全関連部に使用する安全方策への要求事項。例えば次による。
-不具合(障害)発生の回避。例えば,分離による回路の短絡回避。
-不具合(障害)発生確率の減少。例えば,構成部分の過大寸法取り又は定格の低減による。
-不具合(障害)モードの方向付け。例えば,不具合(障害)発生時電源遮断を必須とする場合,確実に断路する。
一不具合(障害)の早期検出。
一不具合(障害)の影響の大きさの抑制。例えば,設備の接地。
注)ISO13849-2に安全原則の詳細がある。
ISO13849-2:2003に安全の原理(原則)という名称で具体的な技術が含まれている。ISO13849-2:2003は制御系の安全関連部に関する規程である。この規格には、Basic safety principlesとして、機械的名ものの例をTable A.1、空気圧システムにおける例をTable B1、油圧システムにおける例をTable C1、電気系における例をTable D1に示している。
ISO13849-1の要求事項である安全方策カテゴリに対応する回路設計時の補足事項:
1)配線の分離などによる短絡故障の回避: 短絡すると危険側動作にならないように配線相互の距離を保つ、別々な保護管に入れるなど
2)故障の発生確率を下げるために、部品定格を下げて使用する。: 使用範囲の高い部品、絶縁材料、接点定格など
3)不具合の早期発見できる部品の使用
4)不具合の影響を少なくする: 接地システム、EMC対策
5)ノーマルクローズの原則: 電磁リレーは励磁で動作、非励磁で停止するよう閉接点(B接)を使用する
6)押しボタン、ドアスイッチは強制解離機構付きのものをしようする
7)リレーコイルは信号線が地絡した時にリレーがOFFになるように片側接地で使用する
注)ISO13849-2に基本安全原則の詳細がある。
安全の原理参照
基本安全原則参照
十分に吟味した参照
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