安全工学は、安全性の確保を重要視する。安全工学の最大の特徴は、システムを、システムが正常に動作しないときを含めて取り扱う事である。
システムは、正常に動作するときと、正常に動作していないときの2つの状態がある。機能を重視する多くの工学では、要求された機能を正常に動作させる事を実現することを最初に考える。安全工学では、システムが正常に動作しないときと正常に動作するときのすべての場合に安全性が確保されることを考える。安全に関する国際規格ISO13849-1では、これをシステムの抵抗性と称している。安全工学のユニークさはここにあると思う。